本当に生きる企業理念づくり集中会議

理念とは何か

「経営理念」と「企業理念」

理念には「経営理念」「企業理念」があります。

経営理念とは、経営者ご自身が「この会社でこれをやりたい!」という意思表示を文書化したものです。企業活動をする上で必ず関わる「顧客」「社員」「社会」それぞれの対象に向けて、「ウチは〇〇をやる会社ですよ!」と社長自身が意思表示するためのものです

一方で企業理念は、そこで働くすべての従業員が持つ「共通の目的」です。「私たちはこの目的のために協力しながら仕事をしているんだ」という思いを文書化したものです。

経営理念と企業理念はどっちが大切ということはなく、両方とも大切です。

なぜ理念が必要か

心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。

メジャーリーガー松井秀喜を育てた星稜高校・山下監督の言葉です。
人の行動は、「自分がそうしたほうがいい」と思わなければ変わりません。

「売り上げをあげろ!」「もっと提案を出せ!」といくら社長が言ったところで、その売り上げがなんのためなのか、提案の先には何があるのかを社員自身がわかっていないと意味がないのです。

弊社が提供する会議における企業理念を全員参加でつくるプロセスの狙いは、まさにこの「心」を「上から命令され変えさせられる」のでなく、「自分で変わろうと思ってもらう」ことにあります。

この職場での共通の目的はコレなんだ!コレのためなら自分の人生(の一部)をかけてもいい!そう思える理念は、上から押し付けたってダメです。全員参加で時間をかけて作り上げることでしかできないものです。

社員に変わってほしければ、社員自身が「変わりたい」と思えるような、ワクワクするような目的が必要です。そして組織内で真に協力し合うには、その目的がバラバラではく同じ方向を向いていなければなりません。だから理念が必要なのです

給料だけが報酬ではない

ある少女に「ただこの椅子に座って、このスプーンを決められた時間持っているだけでいいよ。そしたらお金をあげるよ。」と言ったところ、「そんなの嫌だ、だって意味ないもの」と断った。――――そんな話があるそうです。

人は仕事にやりがいを求めます。そのやりがいの拠り所こそが理念です。

「本当に生きる企業理念づくり集中会議」のメリット・特徴

企業理念を「全員参加で」作り上げることは、社内のどんな問題を解決するか

弊社では、企業理念を全員参加で作ることにこだわっています。

なぜなら、理念をつくっていく上で「仕事って何?」「何のために俺たち仕事してんの?」「社会にとって何の役に立ってるの?」という根本的な問題を対話しながら突き詰めていく、そのプロセスにこそ理念づくりの価値があるからです。そのプロセスに立ち会っていない人にとって、その理念が自分のものだと思えるでしょうか。きっと思えないと思います。

会議に参加した人それぞれの心に、「これだ!」という意識の変化が起こったとき、行動が変わります。うまく行動を変え、習慣化できたとき、必ず企業文化が変わります。そうすると業績に必ずつながると思いませんか?

問題・悩み 理念をつくることによる変化
職場に活気とやる気がない 仕事をやる「理由」=理念が明確になることで、職場がもっと活気にあふれる
待遇に関する不平不満ばかりが出る、
経営陣と対立している
経営者を敵視しても意味がないことに気づき、代わりに仕事の共通の目標に目を向けるようになる
社員からの改善提案がない、積極性がない 理念を実践するために自ら進んで改善を話し合うようになる
責任を取りたがらない、人任せの風潮がある 理念実践のための自分の役割を理解し、前向きに仕事に向かうようになる

弊社が会議進行をする意味

弊社の「理念づくり会議」進行には以下の3つの特徴があります。

1. 公平に意見交換をする環境を提供する

社内の会議では、とかく「声の大きい人≒権力を持つ人」の声ばかりが優先されてしまいがちです。特に社長自身が会議進行をすると、とかく意見が出ません(否定されるのが怖いから)。そのため外部の進行役として弊社が関わる上ではこの公平性を最大限尊重します。

2. 3C分析やSWOT分析などをわかり易く内容に盛り込んでいる

ただ「さ、理念何にする?」と尋ねるだけでいい理念が出てくるでしょうか。出ませんよね。共通の目的である理念にたどり着くためには、適切な「問いかけ」をして参加者を導いていかなければなりません。弊社では経営分析の王道である「3C分析」や「SWOT分析」の要素を取り入れ、かつわかりやすい「問いかけ」をすることでスムーズな進行をします。

3. 美容業界に特化している

弊社のクライアントは美容業ですので、業界の売上構造や従業員さんの特徴を心得ています。

導入事例のご紹介

東京都A美容室様

【企業データ】
従業員数3名(正社員1名、パート2名)

平成24年9月某日、東京都内にある美容室で「理念づくり会議」をさせてもらいました。従業員数は3名~4名で自由な職場風土をお持ちの店ですが、その自由さを誤解し、自分勝手に和を乱す行動も見え始めていました。

そこでオーナーと相談の上、わざわざ営業日を一日休んで一日中「理念づくり会議」を行いました。

壁に模造紙を張り、スタッフさんそれぞれの想いをひとつにまとめる作業

お店の壁に模造紙を張り、スタッフさんそれぞれの想いをひとつにまとめる作業をしています。

スタッフさんの考えていることを壁一面に張り出した様子

スタッフさんの考えていることを壁一面に張り出した様子は圧巻です。「このまま営業しようか(笑)。お客様に見せても恥ずかしくないし」なんて意見も飛び出しました。

理念が出来上がった瞬間

理念が出来上がった瞬間の一枚。一日かけて知恵を出し合った成果をバックにみんな満足そうです。

理念が出来上がって和やかな様子

理念が出来上がって和やかな様子。スタッフさんはそれぞれこのような発言の機会を求めていたのだと実感しました。

参加スタッフの声

自分たちのお店の強みと課題を整理でき、社会とどのように関わっているかを理解することが出来ました。柳原さんに会議進行をしてもらったことで、自由な発言ができました。ありがとうございます。

会社の売上がお客様の笑顔とつながっていること、また地域貢献にもつながっていることを理解できました。また、仲間の大事さにも気づかされました。何のために仕事をしているかがクリアになって、純粋にやる気になりました。

外部の進行役として柳原さんに関わっていただくことで、社員が公平に発言できたように思います。普段は『声の大きい人』の意見ばかりが優先されていたので、それが隠れた不満にもなっていたのでしょうね。社員ひとりひとりの明るい表情を見て感動しました。

お客様の声

美容室Gift様

美容室Gift様のご紹介サイトはこちら

 1. あなたの事業においてどんな課題があって、「理念を作ること」が必要だと感じましたか?
きっかけとなった具体的なエピソードがあればお聞かせください。

やりたいことが沢山ありましたが、なかでも「世の中に必要とされることをしたい」という思いを強く持っていました。

世の中がどんどん変化する中で、自社に「普遍的な目的、存在意義の明確化」がなければ経営の軸がブレてしまうと思ったので、理念作りが必要だと思いました。

2. 理念を作る過程で、具体的にどんなことをしましたか?また、その中で特に印象的だったことは何ですか?

「そもそも何故独立して美容業をこの先ずっとしていこうと心に決めたのか、本当にやりたいことは何なのか」を、柳原さんとの対話の中で探していきました。大きな模造紙にあれこれキーワードを書いたり、そのキーワードどうしを線で結んだりといったワークもご紹介頂きながら、余計なものは削ぎ落とし、必要な言葉を慎重に選び抜きました。

自分の中にある想いを選んでいく過程で、「志」がより強く、ハッキリとしたものになって自然とやる気が沸いてきたことが印象的でした。

3. 出来上がった理念は、どのように活用し、どんな変化がありましたか?
(または今後どのように活用できそうですか?)

日々サロンワークを展開するなかで、迷いや予期せぬ事態に遭遇した時には必ず理念に立ち返り、目的地をハッキリさせています。当店は現在3人態勢ですが、人数が増えれば増えるほど理念に立ち返る回数を増やし、どこに向かっているのかを明確にしようと思っています。

また、「理念の実践の為」という位置づけで売り上げ目標や利益率などを考え、3年、5年の長期的な経営計画も策定しました。上から押し付ける目標数字でなく、もっと高いところにある理念のためという共通認識があるため、前向きに取り組めます。

4. やなばら事務所の理念づくりミーティングにはどんな特徴がありますか?
ユニークな点や効果を感じた点があれば聞かせてください。

私が「こんなイメージなんだけど…」と言ったことを「それは例えば〇〇ということが言いたいのですか?」「この言葉を言い換えるとしたら、△△と□□のどちらがより近いですか?」など、具体的にフィードバックをして頂いたところが特徴的で、考えを整理する上でとても助かりました。
第三者目線で客観的に判断やアドバイスをしてくれて、結果的にこちらの想いを引き出してくれたように感じています。

理念は本気や本心でなければならないと思います。うまい言葉や上手な言い回し、人につくってもらった言葉ではなく、誠意ある魂のこもったものでなければいけないし、そうしたいと思っていました。柳原さんとの「理念づくりミーティング」は、経営者が持つ誠意と魂を良い結果に結び付けてくれるものと確信しています。

5. 理念を作る過程で、新たな「気づき」や学んだことはありますか?あればお聞かせください。

「何かをはじめたい、変わりたい」と思うなら、その根っこにあるものが何なのかを明確にすることが最優先事項だと改めて感じました。目的が見つかれば方法は無限にありますから。

【柳原からのひとこと】

齋藤さんは「社会貢献」というキーワードに強い志と使命感をもっていらっしゃいましたので、その想いが活きる理念は何なのかを一緒に考えさせて頂きました。

結果として「顧客・社員・社会」というステークスホルダーすべてに貢献をすることこそがやりたいことだ!という道筋がだんだんとはっきりとしてきて、血の通った素敵な理念ができあがりました。これからも出来上がった理念を一緒に育て、実践していくようサポートさせていただきたいと思います。

理念を作って終わりではない、その後のフォロー

理念の完成から、生きた理念のある組織へのフロー図

理念を企業文化として根付かせる取り組み

どんなに奇麗でかっこいい理念があっても、それを全員で「実践しよう!」と思って行動しなければ意味がありません。

やなばら事務所の「本当に生きる企業理念集中会議」で特にこだわっていることは、理念を作ったあとの行動を「できるだけ取り組みやすいカタチで」共有させるプロセスです。

具体的には以下の3つの取り組みにより理念の行動化をお手伝いします。

1. 小さな習慣の改善

日常業務の中に「自然と理念を意識する」小さな習慣を組み込みます。例えば、電話応対の際に理念のキーワードを入れたり、カウンセリングの質問項目に理念に基づいたことばをいれたりします。全員で作った企業理念を、より思い入れのあるものにするために、「だれでもできる小さな習慣」を繰り返します。

例:A美容室の場合

理念→あなたの「心地よい」を、あなたと一緒に叶える美容室。

行動→電話応対のマニュアル改善。
「お電話ありがとうございます。あなたの心地よいをプロデュース、A美容室の○○(名前)でございます」

2. 登山式進行管理

山の絵が描かれた大きな模造紙と付箋紙を使用します。

理念をもとに作り上げた3年後のビジョンを山の頂上に掲げ、そこにたどり着くまでの課題を下から順に配置していきます。一緒に頂上を目指している山登りの途中であることを日頃から意識するための取り組みです。

登山式進行管理

理念が出来上がって和やかな様子

理念が出来上がって和やかな様子

3. イノベーション会議(新しい商品を作る文化をつくる)

経営学の父、ドラッカーはマネジメントの役割を「マーケティングとイノベーション」であると定義しています。

イノベーション、つまり新たな商品やサービスを「理念という共通意識のもとで」話し合い、生み出す場が定期的にあること、このことはスタッフの視点を「自分だけのこと(給与や休日などの待遇)」から「顧客」に向かわせる効果もあります。

  1. 「もっとお客様が喜ぶサービスはないかなぁ」
  2. 「例えば△△はどうだろう?」
  3. 「それは理念に合っているだろうか?」「合ってるね」
  4. 「じゃあ具体的に何から手をつけよう?試しに小さな範囲で□□だけ試してみるか」
  5. 「それにはコストがこれだけかかりそうだけど、イケるかどうかは○カ月で判断してみようか」
  6. 「オーナー、こういうことをやってみたいです。コストはこれだけかかりそうですが、こういう狙いがあります。会社の理念にも○○という点で合っています。予算を組んでもらえませんか?」

このような前向きな提案が生まれる企業こそ強い組織だと思いませんか?

サービス概要

以下の項目を議題とした会議進行をします

  1. 大きな模造紙や付箋、ワークシート等を活用し、対話を進めながら会社の理念をつくりあげます
  2. 理念を実践するための行動指針を話合い、かたちにします
  3. 3C分析を行い、3年後のお店のビジョンをつくります

開催要項

日程、場所、及び総合時間数等は御社に向けてカスタマイズしますが、最低限の条件は以下の通りです。

  • 最低所要時間は8時間(数日に分けることも可。ただし近い日程で)
  • 原則として全員参加
  • 開催前に配布する簡単なアンケート(宿題)を必ずやってくること

今までには、合宿形式で丸2日かけて行ったり、8時間の会議を1日行ったりしました。

サービス案内・料金

本当に生きる企業理念づくり集中会議

  1. 経営理念(社長の理念)づくりMTG 基本時間8時間
    柳原と一対一で行う。社長の会社にかける想いをつくりましょう。
  2. 企業理念作り会議  基本時間10時間
    納得いくものができなければ何度でも。理念に基づいた3年後のビジョンを作成。
  3. 3カ年の経営計画を作成

以上15万円+交通費

頑張って作った企業理念を実践する月次会議

  1. ビジョンに対する現状の課題を話し合う、課題を登山式進行管理に当てはめる
    理念を根付かせる小さな習慣を話し合う
  2. イノベーション会議を月次で開催
    経営計画の進捗をみる検討会を月次で開催

月次訪問会議進行(4時間程度)
1回3万円+交通費
基本6回、以後は企業内で文化として根付けば一番いい。

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  • 社会保険労務士やなばら事務所 03-6272-5318(9:00~18:00)

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