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ドライとウェットの二択で迷う前に。 2015.05.27
人材育成のやり方は企業によって千差万別ですが、大きく分けると図のマトリクスに大別されると思います。
横軸にあるように、人間感情を重視するウェット型か、人間の気持ちよりも数字やシステムを機能させることを優先するドライ型かという基準があることは皆様にもイメージできると思います。
では縦軸には何が来るか?
私が考えるに、縦軸には「実際に経営上重要な指標(KPI)を毎日きちんと記録・共有する文化があるかどうか」という基準を置くべきではないかと思います。
例えば売り上げや利益数字を共有しているか?1時間当たりの付加価値額を算出しているか?部門会計をしているか?先行指標たる行動(営業職ならアポイント数や架電件数を数値化しているか?
行動や成果を『見える化』している精度と程度によって、人材育成のタイプも分けられるという仮説を私は持っています。
人間に対してドライであるかウェットであるかは経営者のキャラクターに引っ張られるところがありますが、どちらのタイプもKPIを明確にして行動を促したり限定したりすることには育成効果がありそうです。
「とにかくやれ!」
というよりも
「この電話リスト20件を1時間でかけろ!」
と言ったほうが具体的で、狙った経験値を積ませることができますよね?
ドライであることを「人間味がないんじゃないか」と不安がったり、ウェットすぎることを疎ましがられてヘコんでいるヒマがあるなら、経営指標を数値化することから始めるべきだと思います。
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