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2014年10月
経営者とサラリーマンの思考の隔たりについて 2014.10.31
大学を卒業して12年、独立開業して間もなく4年が過ぎようとしています。
先日大学時代の友人&後輩と飲みに行きました。
寿司屋のカウンターでお互いの近況報告や昔話、四方山話をしばし。
それぞれが家庭を持っていたり、会社で頑張っていたり、独立して東京にいたりで、大学時代のノスタルジーも相まって楽しいひと時を過ごしました。
で、タイトルの件。
上場企業で営業マンをしている友人、中堅企業で仕事をしている後輩が口にする「会社や仕事に対する考え方」が、自分のそれと隔たりがあるように感じました。
普段「会社のミッションは」「会社の社会的な貢献は」「よい組織は」という話題でばかり話をしていると、会社の経営状態や福利厚生についての友人の「サラリーマン目線での」発言が少し哀しく幼稚に聞こえました。
いやいやそれも大事だけど、もっと大事なのは仕事の価値とか使命感でしょ!
そんなふうに。飲みながらそういうアツい話がしたいのに・・・。そう思ってしまいました。
でも実際は幼稚ではなく、むしろ経営者が「ふわふわした議論にばかり逃げている」のかもしれないと思います。
カッコいいこと言ったって社員に「こんな場所では成長できない」と見限られては仕方ない。僕は冷静と情熱の間を行かなければならないと感じました。
冷静と情熱の間・・・?
【God is in the ketchups】 2014.10.19
近所のデニーズで朝食を食べました。
テーブルに置かれたケチャップが「Catch up」に見えて、「そうだ、catch upしなければならない仕事が沢山ある!これは何かを示唆している不思議な出来事だ。仕事しよう!」と思いました。
宗教家であればこれを神の啓示だと言うかもしれませんが、冷静に考えてケチャップは神ではない。トマトを加工した酸味あるソースである。
身の回りに起きた現象を都合良く解釈して、思い込み、行動する。場合によって扇動する。
信心の成り立ちはそんなもんなんじゃないかと思います。
ケチャップは神ではないが、ケチャップに神が宿る、ことがある。
人は思いたいように思う。
あれれ、笑顔がないのは自分のせいか 2014.10.15
時々社内の雰囲気が妙に重たいなと思うことがありますが、よくよく考えてみるとそんな時は社長である自分自身が笑顔でないなということに気が付きました。なるほどそうか。
尊敬する先輩社長はそういえばいつも穏やかに笑っていたように思います。そして穏やかに笑っている社長は楽天的であることが多いように思う(少なくとも楽天的に「見える」)。
自分は楽天家ではないから・・・というメンタルブロックは、アドラー心理学に照らし合わせると「楽天家ではないことを自分で選択している」ことからくるそうです。
自分が楽天家ではないことで都合がよいこと(思慮深いと思われたい、とか人と明るく接することに抵抗があり、それを避ける口実が欲しいなど)があるから、そういう性格なんだと思いこんでいるのか、なるほど。
といいつつ、笑顔を義務にするのも不自然な気がするので、笑顔の回数を競うゲームだと思ってやってみようかなと思っています。
「はい」って言っておけばいいや、そう思われたらおしまい 2014.10.08
こんにちは、柳原です。
リーダーの皆さん、説教してますか?
あるいは「教育的指導」「ダメ出し」「カミナリ落とし」、なんでもいいのですが、リーダーは自分としては一生懸命教えているつもりだと思います。私もそうです。
ただ説教をしたからといって部下が成果を上げるようになるわけではないですよね。
今日ふと思ったのですが、これってもしかして説教が長すぎるからダメなのか?という仮説。
『説教タイムの長さと、相手の成長は反比例関係にある』
こう安易に一般化できませんが、真実の側面があるように思います。
なぜなら、説教が長くなるほど、相手の頭の中には以下のような吹き出しが浮かぶから。
まーた長い説教タイムが始まっちゃったよ。まあいいや「はい」って言っとけば。
こう思われているとすれば、そりゃその分思考が「解決すべき課題」に向かないので、成長の足を引っ張ることになると思います。
私もサラリーマン時代は数時間にわたり説教されてました。そして思っていました。
「こうなっちゃ俺が何を言ったってムダだな、まあいいや「はい」って言っとけば」と。
先日税理士の友人と飲んでいたときにアドバイスをもらいました。
「俺(税理士さん)の場合、ダメな書類を提出してきたら、ダメな箇所も教えずにつきかえすよ。何がダメか自分で考えろ、っていうスタンスだから」
その友人は竹を割ったようなさばさばした性格の持ち主なので日頃から羨ましいと思っているのですが、部下の育成も端的です。
説教が長い自覚がある私は、彼のアドバイスを受けて説教タイムを短くしてみようと思いました。
サイバーエージェント藤田社長の怒りから何を学ぶか 2014.10.05
こんにちは、柳原です。雨の日曜日です。
半蔵門の事務所でかかっている曲は星野源さん「ばらばら」。
サイバーエージェント藤田社長が、自己都合退職した元社員を痛烈に批判しているそうですね。
怒りの理由として以下を挙げていらっしゃいます。
①新規事業の立ち上げを任せていたのに、転職という個人的理由でほっぽりだしたから
②その社員は過去に億単位の損失を会社に与える失敗をしているのに、挑戦姿勢を奨励する会社の方針からセカンドチャンスを与えているまさに最中だったから
③競合企業からの引き抜きだったから
この記事を読んだときまず思ったのは「ワカルわ~」。そりゃ怒るわな。
でもそれは僕の今の立場を重ね合わせて同情しているにすぎず、元社員の立場でその怒りの記事を見るときっと「だって仕方ないじゃん、今の会社より新しい会社の方が魅力的だったんだもん」と思うのだと思います。勝手なものです。
実際、報道では語られないいろんなことがきっとあったんだと思います。コミュニケーション上のトラブルがあったり、タイミング悪い出来事が重なって悪気なくお互いを不信したり、プロジェクトが軌道に乗っていなかったり。
この怒りの言動は、メディアで報道されているように、「引き抜きや退職の抑止力」になるのでしょうか。IT業界も意外と世間が狭くて、今後の仕事に差支えたりするのでしょうか。そのへんがよくわからないです。でももし「裏切り者は地の果てまででも追いかけてリベンジする」という感情を藤田さんが持っていらっしゃるとしたら、それは快くないでしょうね。人を恨むのにもパワーがいるし。
自分がこのニュースから何を学ぶか。
僕が同じような「裏切り」に逢うかどうかはわからないけれど、今できるのは「裏切りたくないくらい事業を魅力的にするよう努力すること」くらいだな、ということ。
・・・いや、違うかな。そんなカッコいいこと言えないかなぁ。わからない。
くそう、今に見とけよと誰に向かって怒っているかわからずに、でも仕事をがんばろうという気分になっています。雨の日曜日。
ごきげんよう。
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