労務コラム

扇動家が率いる組織の弱さについて   2011.07.17

こんにちは。カウンター&パートナーの柳原です。

梅雨が明け、夏らしい天気が続いています。

水分補給とビタミン摂取、これを呪文のように肝に命じています。

みなさんも体調管理にはお気を付け下さい。

 

今日のテーマは「扇動家が率いる組織の弱さ」について。

扇動家とは何かというと、過激な演説とアクションで周りを煽り(あおり)動かす人のことです。

扇動の結果、集団心理によって十分な思慮のないまま決定を行わせたり、過激な実力行動を引き起こしたりします。

とかく頭脳明晰で、周りを巻き込む力の強い人がこういう行動をとります。こういう方、周りにいませんか?

 

扇動家はあまりに強い求心力のおかげで、聞く人を「催眠術にかかったような状態」にします。そして、扇動家は、自らの思い通りに人を動かそうとします。

扇動家がリードする組織は、成果を上げている限り、実行力に力強さを持ちます。意思決定にかかる時間が短く、スタッフは成果に対し固執するよう(利己心を生まないよう)コントトールされているからでしょう。

 

では、成果が上がらなくなったときはどうでしょうか。扇動家の人間的脆さが明るみになって、崇拝的に憧れを持って彼を見ていた周りの人間は、潮が引くようにその人から離れていきます。そして、扇動家が困ったときに助けようという下からのフォローは、残念ながらないことが多いように思います。

 

なぜ力を無くした扇動家から人は離れていくか。

僕が思うに、扇動家は多かれ少なかれ、周りの人間を軽蔑しながら接しているからではないでしょうか。扇動家が周りをコントロールする過程で使ってきた辛辣な言葉や他者に対する攻撃的な態度は、夢から覚めた人に「今度は自分がその攻撃の対象になるのでは」という恐怖心を与えます。

そして、やがては「この人には何を言っても無駄だろうな」と思われてしまいます。

 

・業績を追い求めるあまり、顧客を軽蔑する言葉づかいをしている・・・・・「こうやって客をその気にさせろ!」など

・同業者を攻撃する口調が激辛になっている・・・・「あの会社は屑だ」など

・社内の弱者に対する攻撃が執拗である・・・「あいつはお荷物だ」など

 

これは単に僕の好き嫌いによるものかもしれませんが、いかがでしょうか?軽蔑によりまとめた組織は、軽蔑されてしまいそうではありませんか。

 

じゃあどうすればいいか?月並みですが「尊敬」だと思います。それも心からの尊敬。

僕もあなたも不完全な肉のかたまりであることを肝に銘じて、相手に尊敬をもって接する。僕はこうありたいと思っています。

 

最後までお読み頂きありがとうございます。

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