労務コラム

ドラッカーに学ぶ「管理」for 美容室   2011.05.27

こんにちは。カウンター&パートナーの柳原です。

突然ですが、この言葉、どう感じますか?

 

「管理」とは仕事に対してするものであって、仕事をする人間に対するものではない。

 

これはドラッカー「マネジメント」の中の表現ですが、いかがでしょうか。

私は目からウロコの表現でした。

 

労務管理というと、「スタッフが会社の思うように動いてくれているかを見張る」というニュアンスを「管理」という言葉に持っていたのですが、ドラッカー曰く違うようです。

 

管理とは、ワークフロー(仕事の流れ)の大枠がうまくいっていることを確認でき、例外的な事項を発見できればよいということです。

 

こと美容室に対して当てはめるなら、もっとも単純に表したワークフローは

 

「集客」→「接客・施術」→「フォロー」

 

ですが、これが特段の意思決定をせずに回っているかをチェックできれば、

管理という作業の目的はだいたいできている、ということです。

 

ということは、このワークフロー(仕事の流れ)について、

①ちゃんと定まっていない状態があれば、まずはそれを決定する

②それがうまく回っているかをチェックする方法とチェック頻度を決定する

③管理のために本来の仕事を邪魔しないよう、管理は最小限かつシンプルにする

以上の3点を拠り所にして「管理」をしてみましょう。

そして、その本来の「管理」のために捨ててもよい「管理」は捨ててしまう勇気も必要です。

 

多くは、①仕事の定義、つまりそれぞれのワークフローの段階でやることをちゃんと決めるという段階から始めるべきだと思います。

 

フォローの方法、担当、時期、手段、頻度、決まっていますか?

施術の手順、接客の手順、決まっていますか?

集客は誰が、いつするものですか?集客のために本来の仕事が出来ないことになっていませんか?

 

僕は最近は「マニュアル」という言葉を見直してきています。

洗練されたマニュアルは、シンプルにワークフローを共有するために役に立ちます。

少なくとも、「定型」と「例外」を判断する基準になることで、ずいぶんと無駄がなくなります。

 

美容室の多くは、オーナーも施術を担当されています。

だから管理の頻度とチェック項目もマニュアル化しておくとよいのではないでしょうか。(②)

オーナーとしての知識経験、「なんか変だな」を感じ取る感覚を補完するものとして、忙しいときでもこの基準でチェックすれば仕事がうまく回っているか、トラブルを生じさせている箇所はどこかをわかるようにしておきましょう。

 

そして最後に、③管理は最低限でないといけません。面倒だから。

管理の過程でスタッフに入力作業や詳細な日報記入をさせていらっしゃるとしたら、それは本来の業務を邪魔していないか、今一度考えてみてください。

 

「そんなこと自分で考えろ!」と言いたくなる場面、たくさんあると思います。

でもそれは、もしかしたら管理方法の改善でなくなるイライラかもしれません。

 

最後までお読み頂きありがとうございます。

 

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